現代社会において、我々が摂取しているものの中には、情報informationがとても多い。これを「I」とします。で、次が知識knowledge「K」です。そして、本当の意味での知恵、つまり人間の賢さというか、判断する力。これをwisdomと言いますから「W」とします。I、K、Wが形作る三角形。これが、仮に私が名付けた「知の三角形」です。(中略)私たちがやるべきなのは、「知の三角形」を正常に戻すことです。三角形の上方の「I」のスペースを適度にして、真ん中の知識量「K」を増やし、さらには底辺の「W」、判断する能力のスペースを広げていく。こうすれば、この三角形は座りが良くなって安定するわけです。
「若き友人たちへー筑紫哲也ラスト・メッセージ」p196